2020年映画11本目 キングダム
2020年映画11本目 キングダム
監督:佐藤信介
出演:山崎健人・吉澤亮
公開:2019年
制作:日本
<STORY>
時は紀元前245年、春秋戦国時代。
古から続く動乱の世、中華は「戦国七雄」と呼ばれる七大国、
「秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓」が覇を競い激しい争いを繰り広げていた。
終わりの見えない戦いは混迷を極め、500年にもわたり続いていた。
中華・西方の国「秦」。
いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。
ある日、漂は王都の大臣である昌文君(髙嶋政宏) によって召し上げられ王宮へ。
信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。
王宮では王弟・成蟜(本郷奏多) によるクーデターが勃発。
戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。
「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、
漂は息絶える。
信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。
地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、
静かにたたずむ漂の姿だった!?
死んだはずの漂がなぜ―
<レビュー>
面白かった。
アクション、スケール感共に良かった。
原作は累計4500万部(2019年8月)を超え、
2006年から週刊少年ジャンプで連載されている漫画、
「キングダム」。
立ち読みくらいしか見たことは無いが、
評価の高い漫画であることは知っている。
今回の映画化にあたり、
1年を擁した脚本会議には原作者の原泰久さんも参加した力の入れよう。
既に50数巻発行されている中の1~5巻が今回の映画にあたるようだ。
レビューを見る限り、原作ファンの評価も良い。
それもその筈で監督は多くの漫画原作を実写化した佐藤監督。
https://filmarks.com/people/116482
原作は読んでないが、
恐らくキャラも違和感が無いんだろうなという事が感じる。
中国を舞台にした史劇でありながら現代風の言葉使いと、
日本語ではあるが、それも気にならない。
原作のある映画の殆どが、中途半端な内容になり、
原作が終わっていない場合、勝手に話を作ることが多く、
残念なことが多い。
でもこの作品は丁度キリの良い展開だったのだろう。
その辺りの無理やり感も無く、
尚且つ続編ありそうな予感も残してくれた。
原作が読みたくなった。
2020年映画10本目 デス・ショット
2020年映画10本目 デス・ショット
監督:ブライアン・A・ミラー
公開:2018年
制作:アメリカ
視聴:wowow
<STORY>
銀行員のジェイコブは愛する妻と娘と幸せに暮らしていた。
ある日、ジェイコブの勤める銀行が武装強盗に襲われる。
周到な計画によるプロの犯行で、犯人は警備員を射殺。
大金を奪って逃走した。
FBIは銀行内部に共犯者がいると推定し、
銀行員のジェイコブにその容疑がかけられる。
疑いを晴らすため、
ジェイコブは隣家に住む元警官のジェームスに協力を求め、
独自の捜査を開始した。
2人は犯人のアジトを突き止め、
現金輸送車襲撃の阻止に成功する。
だが逃走した犯人は報復のため、
ジェイコブの身許を割り出し、妻と娘を誘拐。
娘のソフィアは糖尿病で、薬が切れると生命が危ない。
タイムリミットが迫る中、
ジェイコブとジェームスは犯人との最後の戦いに挑むが…。
<レビュー>
冒頭の銀行強盗シーンは良い!
スタイリッシュなアクションは派手で良いのだが、
突っ込みどころ満載か?
主人公は銀行員。
勤務する銀行が強盗にあい、その責任感からか犯人捜しを行っていく。
で、その隣人がブルースウィリスで元警官。
彼が事件解決に手を貸し始めるので、
勝手に過去に何か因縁が?
と思ったが特に無し!
でも、捜査は本格的な感じ?
いくら隣人が元警官だったとしても、
警官やFBIのような捜査ができるわけないだろ!
結構順調に犯人にたどり着くし!
ラストの銃撃戦も銀行員なのに本職バリ!
娘の病気の設定だったが・・・その後なんかあったっけ?
特に回収されず!
隣人の元警官、ブルース・ウィリスなのに殆ど活躍しない。
最後だけ活躍しても・・・。
そして犯人。
最初の銀行強盗シーンは良かった。
だが犯行動機が不明。
病気の親父が出てきたので、
それに絡めた動機かなと思ったが、
結局良く分からなかった。
親父の工場で強盗のシミュレーションをするが、
銃声ガンガン!
絶対通報くるし!
で、その親父の工場で作っていた特殊な錠を使うなよ!
速攻でバレるでしょ!
で、警官!
弱すぎです!
あっさりやられすぎです!
全米の少年たちの将来なりたい職業で、
警察官のランキングは大きく下がったでしょう!
という事で、ぜひご覧になってください♪
2020年映画9本目 メイズ・ランナー:最期の迷宮
2020年映画9本目 メイズ・ランナー:最期の迷宮
監督:ウェス・ポール
出演:ディラン・オブライエン/カヤ・スコデラリオ/トーマス・ブロディ=サングスター
公開:2018年
制作:アメリカ
視聴:wowow
<STORY>
巨大迷路から脱出するために、3年もの歳月を費やしたトーマスと仲間たち。だが、謎は深まるばかり。
トーマスたちは、WCKDに捕らわれたミンホを助けるため、彼が乗った列車を急襲。
しかし、そこにはミンホの姿はなかった。
隔離地域である都市(シティ)に運ばれたミンホは、
WCKDの施設で実験対象となっていた。
そこで働くテレサもフレア・ウイルスの抗体の開発のため、
ミンホを実験台にしようとしていた。
そんな中、トーマスはミンホを救うため、
仲間のニュートやブレンダとともにWCKD本部へ潜入することを決断するが……。
果たしてトーマスは、“最期の迷路<メイズ>”を攻略し、
仲間と未来を取り戻すことができるのか——!?
<レビュー>
1作目、2作目見たの、結構前だよな~。
4年位前か?
内容はうる覚えだけど、そのうち思い出すだろう。
WOWOWでの放送を録画して鑑賞。
オープニングは仲間の救出劇。
銃撃戦にチェイス。
なかなかの迫力あるアクション!
つかみはOK!
荒廃した街のセットとか、メイク、衣装。
やはりアメリカ映画は一日の長。
CGも使っている所もあるんだろうけど上手い。
この辺りは日本映画は取ってつけたように感じでしまい、
少し陳腐に感じる。
1作目は謎解きの要素が強かった気がするけど、
3作目は正直メイズ(迷宮)感もランナー感も無く、
アクション映画かな。
ストーリーの展開はシンプルで分かりやすい。
王道の展開といったところか。
①仲間を救う。
②主要メンバーがいない。
③居場所を探る。
④敵に見つかるが、革命軍的な組織に救助される。
⑤サポートを受けながら敵地に侵入。
⑥仲間を救助するが・・・
この一作では敵組織の関係性とか、仲間の事とか分からないので通しで見た方が良い。
1作目
2作目
2時間22分の作品だが長さを感じさせない店舗の良さ、
目まぐるしく変わるストーリー展開で飽きがこない。
作品を続けてみている人であれば、キャラクターもわかるので、
より作品の世界観に入り込めると思う。
2020年映画7本目(本当はこれが5本目) ロスト・マネー 偽りの報酬
2020年映画7本目(本当はこれが5本目) ロスト・マネー 偽りの報酬
監督:スティーブ・マックィーン
出演:ヴィオラ・デイヴィス
公開:2018年、日本未公開
制作:アメリカ・イギリス
<STORY>
数々の完璧な計画を実行し、
贅沢な生活を手に入れた窃盗団の首領ハリー。
ある日、彼はシカゴの犯罪組織のトップで市議会議員候補のジャマールから200万ドルを強奪。
だが、逃走中にSWATの集中砲火を浴び、3人の仲間と共に命を落としてしまうのだった。
未亡人となったハリーの妻、ヴェロニカは1ヵ月以内に夫が奪った金を返せとジャマールから脅される。
そんな中、彼女はハリーが遺したノートから、彼が計画していた500万ドルの強奪計画を知る。
彼女は命を守るため、同じく未亡人であるハリーの仲間の妻たちに計画を持ちかけ、
決死の強盗作戦に挑んでいくが……。
<レビュー>
原題はWidows。
邦題はなぜ大抵の作品にサブタイトルを付けるのかな?
一気にB級映画に成り下がる感じがする。
もったいない。
出演者はメチャクチャ豪華!
名の知れたところでもヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、コリン・ファレル、ロバート・デュバル、ダニエル・カルーヤ、そしてリーアム・ニーソン!
受賞歴、主演作、何回あるんだ?
ソフト販売の予告編では”リーアム・ニーソンが挑む”とあるがそんなに挑んでる感は無い。
あまり出ていなし。というか、開始5分で死ぬ。
・・・まぁそこからは色々あるんだが。
そして他の大物わき役はこんな感じ。
この二人が裏で色々やってる。
二人は選挙を控えた市議候補。黒人の方は裏では犯罪組織のボス。
こいつに主人公たちは脅され、巻き込まれていくわけだ。
設定に少し無理があるが、政治と裏社会といったストーリーも巧みでテンポも良い作品だと思う。
2020年映画6本目 天才作家の妻-40年目の真実-
2020年映画6本目 天才作家の妻-40年目の真実-
監督:ビョルン・ルンゲ
受賞歴:
アカデミー賞91回(主演男優賞・音響賞・編集賞・音響編集賞)
ゴールデングローブ賞76回(主演女優賞)
STORY
ある朝、現代文学の巨匠として名高いジョセフ・キャッスルマンとその妻ジョーンの元に、
ノーベル文学賞受賞の電話がかかってくる。
念願だった受賞の吉報を受け、二人は喜んだ。
授賞式に出席するため、夫妻は作家の息子デビッドとともにスウェーデンのストックホルムを訪れる。
遠慮の無い言動を繰り返すジョセフの言動に母と息子は振り回されていた。
そんな時、ジョーンは記者のナサニエルと出会う。
ジョセフの伝記本を書こうとしているナサエルは夫婦の過去を知っており、ある疑念を抱いていた。
それは、作家としては二流だったジョセフが、ジョーンと結婚後に次々と傑作を世に送り出してきたこと・・・。
そして問いただす、「このまま”影”として彼の伝説を作り続けるのか・・・」と。
複雑な感情をひた隠し、授賞式へと向かうジョセフとジョーン。
ジョーンはスポットライトを浴びる夫の陰でいつものように”作家の妻”を装うのか。それとも自分の人生を取り戻すために、ひた隠しにしてきた”秘密”を世に明かすのか・・・。
<レビュー>
老夫婦の40年にわたる物語なので、当然回想シーンがある。
若き日のジョーン(グレン・クローズ)を演じたのはアニー・スターク。
目元とか、グレン・クローズによく似た女優さんだな~、オーディションで選ぶのも大変だ、なんて思っていたら、なんと実の娘!
2001年に女優デビューしている1988年生まれの31歳。
既に母グレン・クローズとは共演済みらしい。
映画の舞台設定はノーベル賞の授賞式だが、どこまで忠実に再現しているのかは分からないが、その舞台裏が見られるのは面白い。
日本人受賞者も毎年のように出ており、その都度テレビで報道されており、華やかなのは何となく伝わっては来るが、その実態を見ることはできないので、この映画で疑似体験できるのではないか。
やはり秀逸なのが、グレン・クローズとジョナサン・プライスの存在。
主演なので、それはそうだが・・・。
グレン・クローズはこの映画で実に7回目のオスカーノミネート。
残念ながら受賞とはならなかったが、ジョーンの頭に巡る、夫への愛情、嫉妬、憎悪を見事に表現していた。
そしてジョナサン・プライス。
ジョセフはストックホルムでの受賞式の現地でも若い女にうつつを抜かす浮気者のクソッタレだが、そのクソッタレ夫ぶりが見事だ。
何かが書き記してあるノートのページをめくり、白紙のページを見つめた後に息子に言う。
「すべてを話すわ」
彼女はどんな真実を子供たちに話したのだろうか。
エンドロールで流れる音楽が抑揚を抑え、
揺れるジョーンの心情を表現していた。
原題はThe wife。
基本的に邦題は好きではないが、今回は悪くはない気がする。
でも、必ずと言って良いほどサブタイトルを付けるのは、何かのお決まりなんだろうか?
2020年映画5本目 ボヘミアンラプソディ
2020年映画5本目 ボヘミアンラプソディ
監督:ブライアンシンガー
主演:ラミ・マレック
公開:2018年 イギリス・アメリカ
受賞歴:
アカデミー賞91回(主演男優賞・音響賞・編集賞・音響編集賞)
ゴールデングローブ賞76回(作品賞・主演男優賞)
STORY
1970年、ロンドン。
ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリーは、
ギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーのバンドのボーカルが脱退したと知り自らを売り込む。
二人はフレディの歌声に心を奪われ共にバンド活動をし、
1年後、ベーシストのジョン・ディーコンが加入。
バンド名は<クイーン>に決まり、
4人はアルバムを制作し、
シングル「キラー・クイーン」が大ヒット。
個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、
その後もヒット曲が次々に生み出され、
フレディは“史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。
しかし、栄光の影で次第にフレディはメンバーと対立し孤独を深めていくのだった…。
<感想>
やはり偉大なバンドなのだろう。
オープニングに流れる20世紀フォックスの曲がオーケストラではなく、
ロック調になっている。
歴史と伝統をいとも簡単に覆す。
序盤に出てきたが、猫がピアノの鍵盤の上を走るが、ピアノの鍵盤が白黒逆だった。
実は、ピアノが生まれた当初は鍵盤の白黒が逆だったらしい。
今の白鍵盤の部分が黒かった。
黒白鍵盤から現在の白黒鍵盤に変わったのは、
象牙でできた白鍵盤を多く使いたい金持ちのエゴから来たようだ。
ストーリーは成功を手に入れてからのその後の苦悩を描いている。
名曲の誕生秘話。
フレディがバイセクシャルに気が付いてから変化していく様子。
徐々に生まれるフレディとバンドメンバーとの亀裂。
バンドの活動停止。
衰退。
個人マネージャーの裏切り。
病気の発覚。
メンバーとの和解。
そしてクィーンの復活。
メンバーへの病気の告白。
そしてフレディは誓う。
「自分の生き方は自分で決める!」
圧巻だった復活ライブでのパフォーマンス!
最初は訳の分からない歌詞だったボヘミアンラプソディも、
ここで聞けば映画のストーリーに精通しているのがわかる。
テレビに録画していたものを3か月以上経過してから見た。
正直、この手の映画は自分に合うかな?と思っていたが、
素晴らしい映画でした!
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