2020年映画12本目 シュリ
2020年映画12本目 シュリ
監督:カン・ジェギュ
出演:ハン・ショッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ
公開:1999
制作: 韓国
試聴:レンタル
https://www.imdb.com/video/vi2391212313?playlistId=tt0192657
<STORY>
1998年韓国。
韓国では要人暗殺事件が多発していた。
その調査に乗り出していた、
秘密情報機関OPの情報室室長のユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)と、
その相棒のイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)は、
情報提供者の武器商人のイム・ボンジュと落ち合うため、
約束の場所向かっていた。
その場所で、イムを見かけたが、
その瞬間彼は何かに気づき、
その場から逃れようと駆け出してしまう。
彼を追いかけ捉えようとしたその時、
弾丸がイムを打ち抜いた。
捜査を進めていく中で、
その主要人物の女性工作員イ・バンヒと、
リーダーのパク・ムヨン(チェ・ミンシク)にはかつて苦汁を舐めさせられていた。
さらに捜査を進めていくと、特殊第8軍団の狙いは、
国防科学技術研究所の開発した新素材液体爆弾CTXを奪取であることを知る。
彼らはCTXの移送現場に急行するが、
現場に着いたときには、既にCTXが強奪された後で、
国防科学研究所の主任も殺される。
CTXの恐ろしい破壊力が徐々に解明される中、
OPは非常事態に突入するが、
特殊第8軍団の目的は一向に分からずにいた。
ジュンウォンは婚約をしていた恋人がいた。
彼女の名前はイ・ミョンヒョン
観賞魚の販売をしている。
OPの事務所にも、彼女からプレゼントさせた金魚が飼われていた。
ある日ジュンウォンはミョンヒュンから2匹の魚をプレゼントされる。
キッシングラミー。
韓国名シュリ。
淡水と海水を自由に動き回れるので韓国と北朝鮮を自由に泳ぎ回れる。
彼女は言う。
つがいの一方が死ぬと、
もう一方は生きていけない。
二人一緒でなければ生きていけない。
捜査を進めていくジュンウォンとジャンギル。
特殊第8軍団を追い詰めるが何回も目の前で敵を逃してしまい、
OP内部から情報が漏れていることに気が付く。
一体誰が裏切り者であるか。
どこから情報が漏れているのか。
それは意外なところからであった。
<レビュー>
韓国映画の夜明け。
韓国映画はこの映画から始まったと思っている。
多分5回は見ている。
この映画には思い入れもあって、挿入歌であり、
エンディングでも流れているキャロルキッドの「WHEN I DREAM」。
この曲は結婚式でも流した曲だ。
恐らく片思いの歌詞のようでもあるが、
「When i dream,I dream of you(私が夢を見るとき、あなたの夢を見る。)」
そんな二人を夢見てこの曲を使ったといういきさつもある。
公式サイトが無いので予告編も歌も流せないのが残念だ。
さて、映画は前述したように、韓国映画の夜明けに相応しい内容だ。
南北戦争によって分断されてしまった祖国の統一を願う北朝鮮工作員。
ソウルで画策される、北朝鮮要人を狙った爆破テロ。
それを阻止せんと挑む韓国諜報員。
そしてその戦いに巻き込まれる恋人たちの悲恋・・・。
壮絶の戦いのラストは見る者の言葉を奪い、代わりに涙を与えた。
ラストシーンからのエンドロールで流れるWhen I Dreamでは毎回頬に涙が伝う。
その後の韓国映画の殆どがハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、ソン・ガンホばかりになるほどの一大ムーブメントを巻き起こした映画だ。